測量・解体費用が発生するケースと売却への影響 | 株式会社不動産のいろは屋


測量・解体費用が発生するケースと売却への影響:賢く費用を管理する専門家の戦略

売却費用における測量・解体の重要性を知っていますか

不動産売却を考えたとき、多くの方が「仲介手数料はいくらかかるのだろう」「税金はどれくらい必要なのか」と心配されます。確かにこれらは大きな費用です。しかし、土地や古い建物の売却では、測量費用や解体費用という別の費用が発生することがあります。

私たち株式会社不動産のいろは屋は、JR春日井駅から徒歩1分の場所で、春日井市を中心とした不動産売却のお手伝いをしています。代表の松波は、住宅メーカーや全国規模の不動産会社で約19年間の経験を積んできました。その中で、測量や解体の費用について十分な説明を受けないまま売却を進めてしまい、後で「こんなに費用がかかるとは思わなかった」と後悔される方を数多く見てきました。

不動産売却を成功させるための大切なポイントは2つあります。1つ目は「不動産売却にかかわる正しい知識を身につけること」、2つ目は「慌てて売却せず、事前の準備をしっかり行うこと」です。測量や解体の費用がいつ発生するのか、誰が負担するのかを早めに把握することは、この事前準備の中でも特に重要な部分です。

今回の記事では、測量費用と解体費用がどのようなケースで発生するのか、そしてこれらの費用が売却全体にどのような影響を与えるのかについて、わかりやすく解説していきます。

測量費用が必要になるのはどんなとき?

土地の境界をはっきりさせる必要性

測量費用とは、売買する土地の正確な面積や境界線を確定させるために必要な費用のことです。「うちの土地の境界ははっきりしているから大丈夫」と思われるかもしれませんが、実際には多くの土地で境界が曖昧になっているケースがあります。

春日井市上条町で土地の査定をご依頼いただいたお客様のケースをご紹介します。その方は「昔からある境界の杭があるから問題ない」とおっしゃっていましたが、いざ売却活動を始めると、買主様から「隣地との境界を正式に確定してほしい」という要望がありました。結局、確定測量を行うことになり、その費用は約50万円かかったのです。

測量が必要になる具体的なケース

  • 境界標が見つからない場合:長年使っていなかった土地や、古くから所有している土地では、境界を示す杭が埋もれていたり、なくなっていたりすることがあります
  • 登記簿の面積と実際の面積が違う場合:昔の測量技術では正確な面積が測れていなかったため、現在測り直すと面積が異なることがあります
  • 土地だけを売却する場合:買主様は建物を建てる予定があるため、正確な土地の形や面積を知りたがります
  • 住宅ローンを使う買主様の場合:金融機関が融資の担保評価をする際、正確な測量図を求めることが多いです

確定測量と現況測量の違い

測量には大きく分けて2種類あります。1つは「現況測量」で、もう1つは「確定測量」です。現況測量は比較的簡易的な測量で、費用も20万円から30万円程度です。一方、確定測量は隣地の所有者全員に立ち会ってもらい、境界について合意を得る必要があるため、費用は50万円から100万円程度かかります。

春日井市菅大臣町や西高山町での売地取引でも、買主様の多くが確定測量を希望されました。特に住宅を建てる予定の個人の買主様は、将来のトラブルを避けるため、きちんと境界が確定している土地を求める傾向が強いのです。

解体費用が発生するケースとは

古い建物をどうするかという判断

解体費用は、売却対象の建物を取り壊して更地にする場合に発生します。「建物が古いから解体した方がいいのか」「それとも建物付きのまま売った方がいいのか」というご相談は、当社でも非常に多くいただきます。

春日井市篠木町で中古戸建の売却をご検討されていたお客様の事例をお話しします。築40年の木造住宅で、かなり老朽化が進んでいました。最初は「古くても建物があった方が売れるのでは」とお考えでしたが、実際に査定してみると、建物付きより更地にした方が100万円以上高く売れる可能性があることがわかりました。ただし、解体費用は約150万円でした。

このケースでは、解体費用を差し引いても更地にした方が最終的な手取り額が多くなると判断し、解体を実施しました。結果として、更地にしてから1ヶ月で買主様が見つかり、スムーズに売却できたのです。

解体が必要になる主なケース

  • 建物が非常に古く、リフォームでは対応できない状態
  • 買主様が新築を建てることを前提としている
  • 建売業者や分譲業者への売却で、更地が条件となっている
  • 空き家が長期間放置され、安全上の問題がある

解体費用の相場を知っておく

解体費用は建物の構造や大きさによって大きく変わります。木造住宅の場合、1坪あたり3万円から5万円が相場です。30坪の木造住宅なら、90万円から150万円程度になります。鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合は、さらに高額になり、1坪あたり5万円から8万円程度かかります。

また、建物の立地条件によっても費用は変わります。道路が狭くて重機が入りにくい場所や、隣の建物との距離が近い場所では、作業が難しくなるため費用が高くなる傾向があります。春日井市神領町北での解体事例では、道路が狭かったため、通常より20万円ほど高い見積もりになったこともありました。

測量・解体費用が売却に与える3つの大きな影響

手取り額への直接的な影響

測量費用や解体費用は、売却代金から差し引かれる諸費用の中でも、かなり大きな金額になります。仲介手数料や税金と合わせて、事前にしっかりと資金計画を立てておかないと、「思っていたより手元に残るお金が少ない」という事態になりかねません。

例えば、3000万円で売却できた場合を考えてみましょう。仲介手数料が約100万円、測量費用が50万円、解体費用が150万円かかったとします。さらに譲渡所得税や登記費用なども加わると、実際に手元に残るのは2600万円程度になる可能性があります。売却価格の約13%が諸費用として消えてしまうのです。

当社では、売却をご検討いただく段階で必ず資金シミュレーションを行います。売却価格だけでなく、測量や解体にかかる費用、税金、その他の諸費用を全て洗い出し、最終的な手取り額を明確にします。このシミュレーションがあるからこそ、売主様は安心して売却を進められるのです。

資金シミュレーションで確認すべきポイント

  • 測量が必要な場合、確定測量か現況測量か
  • 解体が必要な場合、建物の構造と坪数から費用を概算
  • 仲介手数料の正確な金額
  • 譲渡所得税や住民税(利益が出た場合)
  • 登記費用や印紙代などの細かい費用

売却期間への影響

測量や解体を行う場合、その作業期間が売却全体のスケジュールに加わります。測量だけなら1ヶ月程度で完了することが多いですが、解体となると2ヶ月から3ヶ月かかることもあります。

仲介で売却する場合、買主様を探す期間として通常2ヶ月から3ヶ月を見込みます。さらに契約から引渡しまでも1ヶ月から2ヶ月必要です。ここに測量や解体の期間が加わると、売却開始から完了まで半年以上かかることも珍しくありません。

春日井市宮町で一戸建ての売却をされたお客様は、「3ヶ月で売却できると思っていたのに、測量と解体で時間がかかり、結局半年以上かかった」とおっしゃっていました。急いで売却したい事情がある場合は、この期間を考慮に入れておく必要があります。

長期化すると、精神的な負担だけでなく、固定資産税や維持管理費などの金銭的な負担も続きます。特に空き家の場合、定期的な換気や草刈りなどの管理も必要になります。

契約後のトラブルリスクを減らす効果

測量をせずに売却した場合、引渡し後に境界トラブルが発生するリスクがあります。例えば、買主様が建物を建てようとしたときに、隣地の所有者から「境界が違う」と指摘されることがあります。このような場合、売主様が責任を問われる可能性があるのです。

契約書に記載された土地の面積が実際と異なっていた場合も問題です。「100平方メートルと聞いて買ったのに、実際は95平方メートルしかなかった」となれば、買主様から損害賠償を請求されることもあります。

確定測量を行い、境界を明確にして引き渡すことは、こうしたトラブルを未然に防ぐ最も確実な方法です。売主様にとっても買主様にとっても、安心できる取引を実現できます。

仲介と買取、どちらを選ぶかで費用負担が変わる

仲介売却での測量・解体費用の扱い

仲介で売却する場合、測量や解体の費用を誰が負担するかは、買主様との交渉次第になります。一般的には売主様が負担することが多いですが、交渉によっては買主様に負担していただくことも可能です。

仲介のメリットは、市場価格で高く売れる可能性があることです。しかし、測量や解体の費用負担を巡って交渉が長引いたり、条件が合わずに契約に至らなかったりするリスクもあります。特に複数の買主候補がいる場合、「測量費用は売主負担」という条件を提示した買主様の方が、交渉を有利に進められることがあります。

春日井市八田町での売却事例では、当初は売主様が測量費用を負担しない条件で売り出していましたが、なかなか買主様が見つかりませんでした。最終的に売主様負担で測量を行うことにしたところ、1ヶ月後に買主様が決まり、希望価格で売却できました。

買取プランなら費用負担を回避できる可能性も

当社のような不動産会社が直接買い取る買取プランを選択すれば、測量や解体の費用負担について柔軟に対応できます。買取の場合、不動産会社が物件を購入した後、自社で付加価値を付けて再販売します。そのため、測量や解体を前提として買い取ることが多く、これらの費用を不動産会社側で負担するケースがほとんどです。

買取のメリットは、売主様のご希望を最優先できることです。引渡しの時期、建物の解体の有無、測量の必要性、代金の支払いタイミングなど、柔軟に対応できます。また、買主様を探す期間が不要なので、スケジュールが確実です。

買取プランが向いているケース

  • 急いで現金化したい
  • 測量や解体の費用を負担したくない
  • 近所に知られずに売却したい
  • 築年数が古く、仲介では売りにくい物件
  • 相続した不動産で遠方にあり管理が難しい

ただし、買取の場合は仲介と比べて売却価格が低くなる傾向があります。一般的には、市場価格の70%から80%程度になることが多いです。しかし、測量や解体の費用負担がなく、確実に期限内で売却できるという安心感は大きなメリットです。

安心して売却を進めるための準備とチェックポイント

早めの資金シミュレーションが成功の鍵

「慌てて売却すると条件が悪くなる」というのは、不動産売却の鉄則です。特に測量や解体が必要になる可能性がある場合は、売却を決めた段階で早めに資金シミュレーションを行うことが重要です。

当社では、無料査定をご利用いただいた段階で、詳細な資金シミュレーションを提供しています。査定価格を基に、測量費用、解体費用、仲介手数料、税金、その他の諸費用を全て計算し、最終的な手取り額をお伝えします。

このシミュレーションを見ることで、「仲介で高く売るけれど費用もかかる」という選択肢と、「買取で価格は少し下がるけれど費用負担がない」という選択肢を、具体的な数字で比較できます。多くの売主様が、このシミュレーションによって「自分にとって最適な売却方法はこれだ」と納得して決断されています。

無料相談と専門家のアドバイスを活用する

不動産売却は、ほとんどの方が一生に何度も経験することではありません。だからこそ、専門家のアドバイスが不可欠です。「よく理解できないうちに周りの人に言われるままに売却して、後で後悔した」という話を聞くことがありますが、これは本当にもったいないことです。

当社では、「不動産売却に関する『いろは』の『い』から、ひとつひとつ丁寧にお伝えする」ことを大切にしています。測量や解体が必要かどうか、費用はどれくらいかかるのか、どのタイミングで行うべきか、といった疑問に対して、わかりやすく説明します。

また、無料の不動産売却セミナーも定期的に開催しています。セミナーでは、「いつ、いくらで売却を開始するのが最適なのか」を、お一人おひとりのお客様に合わせてプランニングしています。測量や解体についても、このセミナーで詳しくご説明していますので、ぜひご参加ください。

地域密着だからこその安心感

春日井市での土地や中古戸建の売却実績は、私たちの大きな強みです。上条町、篠木町、神領町北、宮町、八田町など、さまざまな地域で査定やご契約をいただいています。

地域の特性を熟知しているからこそ、「この地域では測量を求める買主様が多い」「この地域では更地の方が需要がある」といった具体的なアドバイスができます。また、地元の測量会社や解体業者とのネットワークもあるため、費用面でも適正な見積もりを取ることができます。

まとめ:測量・解体費用を理解することが売却成功への第一歩

測量費用と解体費用は、不動産売却において見落とされがちですが、売却の成功を左右する重要な要素です。これらの費用がいつ発生するのか、誰が負担するのか、どれくらいの金額になるのかを事前に把握することで、後悔のない売却が実現できます。

土地や古い建物を売却する際は、測量や解体が必要になる可能性を想定して、早めに専門家に相談することをお勧めします。仲介で高く売るか、買取で確実に売るか、どちらが自分に合っているかは、資金シミュレーションを通じて判断できます。

私たち株式会社不動産のいろは屋は、春日井市を中心とした地域密着の不動産会社として、売主様のご不安を全て解消し、最適な売却方法を一緒に考えていきます。測量や解体についてご不安な点がございましたら、JR春日井駅から徒歩1分の当社まで、お気軽にご相談ください。無料査定、無料相談を随時受け付けております。

どんな些細なことでも構いません。まずはお話を聞かせてください。お客様にとって最良の選択ができるよう、全力でサポートいたします。

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所在地:愛知県春日井市上条町2丁目162 春日井駅南ハイツ1階

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