リースバックとは何か？基本の仕組みを理解する

売却と賃貸を同時に実現する新しい選択肢

リースバックという言葉を初めて聞く方も多いかもしれません。簡単に言えば、「自宅を売却した後も、賃貸として住み続ける」という方法です。

具体的には、まず不動産会社があなたの自宅を買い取ります。所有権は不動産会社に移りますので、あなたは売却代金というまとまったお金を手にすることができます。そして同時に、その不動産会社と賃貸借契約を結びます。つまり、元の所有者だったあなたが、今度は賃借人として同じ家に住み続けるのです。

たとえば、春日井市内にお住まいの田中さん(仮名)は、定年後に住宅ローンの返済が厳しくなってきました。しかし、お子さんが近くに住んでいて、孫の顔を見るためにも引っ越したくありません。そこでリースバックを利用し、売却代金でローンを完済。月々の家賃は以前のローン返済額より少なく、精神的にも経済的にも楽になったと喜んでおられます。

当社が提案する5つの売却プランの中での位置づけ

私たち不動産のいろは屋では、お客様一人ひとりの状況に合わせて、最適な売却方法をご提案しています。それが「最適・納得の5つの売却プラン」です。リースバックは、その中の一つとして位置づけられています。

どのプランが最適かは、お客様のご事情によって異なります。「できるだけ高く売りたい」「急いで現金が必要」「引っ越したくない」など、ご希望を丁寧にお聞きし、最良の選択をサポートいたします。

まとまった資金を確保する　リースバックの経済的メリット

迅速な現金化が可能な理由

老後の生活において、現金というのは何よりも心強い味方です。急な医療費、子どもへの援助、趣味や旅行への投資。まとまったお金があれば、選択肢が広がり、人生をより豊かに楽しむことができます。

通常の仲介売却の場合、買主を探すのに平均で3～4ヶ月、契約から引渡しまでを含めると半年前後かかることが一般的です。しかし、リースバックは買取形式ですので、買主探しの期間が不要です。

私たちのような不動産会社が直接買い取るため、売主様のご都合に合わせたスケジュールで売却手続きを進めることができます。急いで現金が必要な場合でも、柔軟に対応可能です。

たとえば、春日井市神領町にお住まいだった鈴木さん(仮名)は、事業資金が急遽必要になりました。仲介での売却では時間がかかりすぎるため、リースバックを選択。わずか1ヶ月で売却代金を受け取り、事業の危機を乗り越えることができました。しかも引っ越す必要がなかったため、家族の生活リズムも崩れませんでした。

税金や諸費用を考慮した資金計画

不動産を売却するとき、売却代金がそのまま手元に残るわけではありません。様々な費用や税金がかかります。私たちがお客様に必ずお伝えしているのは、「最終的に手元に残る金額」をしっかり把握することの重要性です。

売却時にかかる主な費用は以下の通りです。

• 登記費用：所有権移転登記などにかかる費用
• 印紙代：売買契約書に貼付する印紙税
• 抵当権抹消費用：住宅ローンが残っている場合
• 測量費用：土地の境界確定が必要な場合
• 解体費用：建物を解体する場合(リースバックでは通常不要)

さらに、売却によって利益が出た場合には、譲渡所得税と住民税がかかります。ただし、マイホームを売却する場合には、3000万円の特別控除など、様々な減税制度があります。これらを正しく理解し活用することで、手元に残る資金を最大化できるのです。

老後資金としての具体的な活用方法

リースバックで得た資金を、どのように活用すればよいのでしょうか。実際のお客様の事例から、いくつかのパターンをご紹介します。

ケース1：住宅ローンの完済
定年後も住宅ローンが残っていると、年金生活での返済は大きな負担になります。売却代金でローンを完済すれば、毎月の支払いから解放され、家賃として支払う金額も自由に設定できます。精神的なプレッシャーがなくなり、穏やかな老後を送れるようになります。

ケース2：生活資金の確保
年金だけでは余裕のある生活が難しいという方も少なくありません。売却代金を生活費の補填に充てることで、趣味や旅行、友人との交流など、人生を楽しむための資金として活用できます。

ケース3：介護・医療費への備え
高齢になると、介護や医療にかかる費用が増えていきます。いざというときのために、まとまった資金を手元に置いておくことは、大きな安心につながります。

ケース4：相続対策
お子さんがすでに持ち家を持っている場合、将来的に実家を相続しても活用できないケースがあります。元気なうちに自宅を現金化しておけば、相続時のトラブルを避け、円滑な資産承継が可能になります。

住み慣れた環境で安心して暮らし続ける価値

引っ越しをしないことの大きなメリット

リースバックの最大の魅力は、何と言っても「引っ越しが不要」という点です。これは、特に高齢の方にとって、計り知れない価値があります。

長年住み慣れた家には、思い出が詰まっています。ご近所との関係、かかりつけの病院、よく行くスーパーや散歩コース。こうした生活基盤は、一朝一夕には築けません。高齢になってから新しい環境に適応するのは、肉体的にも精神的にも大きな負担となります。

春日井市上条町にお住まいの佐藤さん(仮名)は、80歳を超えていましたが、自宅の維持管理が難しくなってきました。しかし、30年以上住んだ家を離れることに強い抵抗がありました。リースバックを利用することで、まとまった資金を確保しながら、慣れ親しんだ環境で暮らし続けることができました。「毎朝同じ窓から見える景色、近所の人との立ち話。これが何よりの宝物です」と話してくださいました。

不動産所有の負担からの解放

不動産を所有しているということは、様々な責任と負担を伴います。リースバックによって所有権を手放すことで、これらの負担から解放されるというメリットがあります。

固定資産税・都市計画税の負担がなくなる
不動産を所有している限り、毎年、固定資産税と都市計画税を支払わなければなりません。春日井市内の一般的な戸建てであれば、年間10万円から20万円程度かかることも珍しくありません。リースバックで所有権を手放せば、この税金の支払いが不要になります。

維持管理・修繕の責任が軽減される
家は年月とともに老朽化していきます。屋根の補修、外壁の塗り替え、給湯器の交換など、大規模な修繕には数十万円から数百万円の費用がかかることもあります。リースバックの場合、賃貸借契約の内容によりますが、一般的には所有者である不動産会社が大規模修繕の責任を負うことになります。

契約不適合責任からの解放という安心

不動産売却において、多くの方が不安に思うのが「売却後のトラブル」です。民法改正により、売却後に不具合が見つかった場合、売主が責任を負う「契約不適合責任」というものがあります。

たとえば、売却後に雨漏りが見つかった、シロアリ被害があった、給排水管に問題があったなどの場合、仲介で個人に売却していると、売主が修理費用を負担したり、損害賠償を求められたりする可能性があります。

しかし、リースバックのような買取の場合、契約不適合責任が免除される条件で契約することが一般的です。つまり、売却後に何か問題が見つかっても、売主が責任を追及されることはありません。これは精神的に大きな安心材料となります。

リースバック成功のための重要な検討ポイント

売却価格と家賃のバランスをしっかり検討する

リースバックには多くのメリットがある一方で、慎重に検討すべきポイントもあります。最も重要なのが、「売却価格と家賃のバランス」です。

リースバックでは、売却後に毎月家賃を支払うことになります。ここで考えなければならないのは、売却代金として手にしたまとまった現金と、今後支払い続ける家賃の総額を比較することです。

たとえば、2000万円で売却し、月額8万円の家賃で住み続けるとします。年間の家賃は96万円です。仮に20年住み続けるとすると、家賃の総額は1920万円になります。この場合、売却代金と家賃総額がほぼ同額になります。

しかし、この計算だけで判断するのは危険です。売却代金を有効に活用すること、固定資産税や修繕費の負担がなくなること、住宅ローンを完済できることなど、総合的に考える必要があります。

仲介との価格差を理解する

リースバックは買取形式ですので、仲介での売却と比較すると、売却価格が低くなる傾向があります。これは、不動産会社が将来の再販リスクや、賃貸管理にかかるコスト、空室リスクなどを考慮するためです。

一般的に、買取価格は仲介での相場価格の7割から8割程度になることが多いとされています。ただし、これはあくまで目安であり、物件の状態や立地、市場の状況によって変わります。

実際、私たちが手がけた春日井市内の案件では、物件の条件が良く、立地も優れていたため、市場の相場価格とほぼ同等の金額で買取できたケースもあります。物件によって状況は様々ですので、まずは査定を受けてみることをお勧めします。

将来的な買戻しの可能性も視野に入れる

リースバックのもう一つの特徴として、将来的に「買戻し」ができる可能性があることです。つまり、一度売却した自宅を、後で再び購入することができる場合があります。

たとえば、一時的に資金が必要で売却したけれど、数年後に経済状況が改善したので、やはり自分の家として所有したいという場合、買戻しの選択肢があれば安心です。ただし、買戻しには一定の条件があり、必ずしも買戻せるとは限りませんので、契約時にしっかり確認することが大切です。

不動産のいろは屋だからできる安心サポート

地域密着だからこそわかる春日井市の不動産事情

私たち株式会社不動産のいろは屋は、JR春日井駅から徒歩1分という好立地に拠点を構える、地域密着の不動産会社です。春日井市の不動産市場を熟知しているからこそ、適正な価格での買取と、お客様に寄り添ったサービスを提供できます。

これまでに、春日井市篠木町、神領町北、上条町、宮町などの中古戸建や土地の査定を数多く手がけてきました。また、春日井市八田町での仲介実績もあり、地域の特性や相場感を深く理解しています。

大手の不動産会社には大手の良さがありますが、地域密着だからこそできる柔軟な対応、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスが、私たちの強みです。

代表の経験と理念に基づく丁寧なサポート

当社の代表取締役である松波睦は、住宅メーカー系会社で約9年、全国規模の不動産フランチャイズチェーンで約10年と、20年近くにわたって住まいに関する仕事に従事してきました。

この長年の経験の中で、「もっと早く相談していれば」「もっとよく理解していれば」と後悔するお客様の声を数多く聞いてきました。だからこそ、当社では「いろは」の「い」から丁寧にお伝えすることを大切にしています。

不動産は普段は身近な存在ですが、いざ売却するとなると専門的な知識が必要になり、不安になるのは当然です。私たちは、お客様が安心して納得して売却活動を進められるよう、どんな小さな疑問にも丁寧にお答えします。

売却以外の選択肢も含めた総合的な提案

私たちは、「売却ありき」でお話を進めることはありません。お客様のご事情を丁寧にお聞きし、場合によっては売却以外の選択肢をご提案することもあります。

たとえば、賃貸として貸し出す方法、駐車場として活用する方法、土地の一部だけを売却する方法、収益マンションを建てる方法など、様々な可能性があります。お客様の将来設計や資金ニーズ、ご家族の状況などを総合的に考慮し、最適な方法を一緒に考えていきます。

安心取引のための3大サポート

リースバックのような買取では契約不適合責任が免除されますが、仲介での売却や将来的な再売却を検討される場合のために、私たちは「いろは安心取引3大サポート」を提供しています。

• インスペクション(建物状況調査)：資格を持った建築士が建物の状態を詳しく調査します。不具合を事前に把握し、買主様に明確に伝えることで、売却後のトラブルを防ぎます。
• 既存住宅売買瑕疵保険：検査に問題がなければ加入でき、引渡日から2年間、最大1000万円の保証が受けられます。
• 設備保証：給湯器、システムキッチン、トイレなどの設備トラブルに対し、引渡日の8日目から1年間の保証が受けられます。

※これらのサポートには、専属専任・専任媒介契約、期間6ヶ月以上、価格1500万円以上などの適用条件があります。詳しくはお問い合わせください。

リースバックを検討するための具体的なステップ

STEP1：無料相談で現状を整理する

まずはお気軽にご相談ください。お電話でも、店舗への来店でも構いません。売却に関するご要望、不安に思っていること、わからないことなど、何でもお聞かせください。

この段階で、対象となる不動産の概要、所有者の状況、住宅ローンの有無などを確認させていただきます。相談は完全無料ですので、「まだ売却を決めたわけではないけれど、話だけ聞いてみたい」という方も大歓迎です。

STEP2：物件調査と買取価格の査定

リースバックは買取が基本となりますので、実際に物件を拝見し、立地や建物の状態などを詳しく調査いたします。

簡易的な机上査定であれば数時間から1日程度で結果をお伝えできますが、より正確な訪問査定の場合は1週間程度のお時間をいただきます。この査定結果に基づいて、当社の買取金額をご提示いたします。

査定は無料ですので、今すぐ売却の予定がない方でも、「自分の家がいくらで売れるのか知りたい」という目的でご依頼いただけます。

STEP3：最適な売却プランの提案と条件確認

査定結果をもとに、お客様のご希望条件を総合的に踏まえて、最適な売却プランをご提案いたします。この段階で、リースバックが本当に最良の選択肢なのか、それとも他のプランの方が適しているのかを、じっくりとご検討いただきます。

リースバックを選択される場合は、賃貸借契約の内容についても詳しくご説明します。月々の家賃、契約期間、更新の可否、将来的な買戻しの可能性など、重要なポイントをすべて明確にします。

また、引き渡し時期についても、お客様のご都合に合わせて柔軟に調整いたします。「すぐに現金が必要」という方も、「もう少し時間をかけて準備したい」という方も、それぞれのペースで進めることができます。

STEP4：契約締結と資金の受け取り

買取金額、賃貸条件、引き渡し時期など、すべての条件にご納得いただけましたら、売買契約を締結します。この際、買取金額の一部を「手付金」としてお支払いします。

その後、物件の引き渡しが完了した時点で、手付金を差し引いた残りの代金をお支払いします。この時点で、所有権が正式に移転し、同時に賃貸借契約がスタートします。あなたは賃借人として、引き続き同じ家で生活を続けることができます。

リースバックが向いている人、向いていない人

リースバックをお勧めできる方

これまでの説明を踏まえて、リースバックが特に適していると考えられるのは、以下のような方です。

• 住宅ローンの返済が負担になっている方：定年後もローンが残っており、年金生活での返済が厳しい場合、売却代金でローンを完済し、より少ない家賃で住み続けることができます。
• まとまった資金が必要だが引っ越したくない方：医療費、事業資金、子どもへの援助など、急に大きなお金が必要になったけれど、住み慣れた家を離れたくない方に最適です。
• 将来の相続対策を考えている方：お子さんが実家を必要としない場合、元気なうちに現金化しておくことで、相続トラブルを避けられます。
• 固定資産税や維持管理の負担を減らしたい方：所有者としての責任から解放され、より気楽に暮らしたい方に向いています。

慎重に検討すべき方

一方で、以下のような方は、リースバック以外の選択肢も含めて慎重に検討することをお勧めします。

• できるだけ高く売りたい方：買取価格は仲介での相場価格より低くなる傾向があります。時間をかけてでも高く売りたい場合は、仲介での売却を検討すべきです。
• 長期的な居住を前提としない方：数年以内に引っ越す予定がある場合、家賃を支払い続けるよりも、通常の売却の方が経済的に有利な場合があります。
• 家賃の支払いに不安がある方：年金収入などを考慮して、長期的に家賃を支払い続けることが難しい場合は、別の方法を検討した方が良いでしょう。

大切なのは、ご自身の状況をしっかりと把握し、長期的な視点で最適な選択をすることです。私たちは、お客様にとって本当に良い方法を一緒に考えます。

よくあるご質問とその回答

Q1：査定や相談は本当に無料ですか？

はい、査定も相談も完全無料です。「まだ売却を決めたわけではないけれど、話を聞いてみたい」「自分の家の価値を知りたい」という段階でも、お気軽にご連絡ください。無理に売却を勧めることは一切ありません。

Q2：査定にはどのくらい時間がかかりますか？

簡易的な机上査定であれば、数時間から1日程度で結果をお伝えできます。より正確な訪問査定の場合は、実際に物件を拝見し、周辺環境なども調査しますので、1週間程度のお時間をいただきます。

Q3：売却後の家賃はどのように決まりますか？

周辺の賃貸相場、物件の状態、お客様のご希望などを総合的に考慮して決定します。事前にしっかりとご相談し、お客様が無理なく支払える金額で契約できるよう調整いたします。

Q4：契約期間は決まっていますか？

賃貸借契約の期間は、一般的には2年間の普通借家契約が多いですが、お客様のご希望に応じて定期借家契約など、様々な形式で対応可能です。契約内容については、事前に詳しくご説明いたします。

Q5：将来、買い戻すことはできますか？

契約内容によっては、将来的に買い戻すことが可能な場合もあります。ただし、買戻しには一定の条件があり、必ずしも保証されるものではありません。買戻しをご希望の場合は、契約時にその旨をお伝えください。

Q6：春日井市以外の物件でも対応できますか？

はい、春日井市を中心に、近隣エリアの不動産も取り扱っております。まずはお気軽にご相談ください。

まとめ：豊かな老後のための賢い選択を

リースバックは、「自宅を現金化する」という経済的な決断と、「住み慣れた場所で生活を続ける」という精神的な安心感を両立させる、現代の老後資金戦略において非常に有効な手段です。

しかし、メリットだけでなく、デメリットや注意点もしっかりと理解した上で判断することが重要です。売却価格と家賃のバランス、長期的な資金計画、ご家族の状況など、様々な要素を総合的に考慮する必要があります。

私たち株式会社不動産のいろは屋は、春日井市で地域密着の不動産会社として、お客様一人ひとりのご事情に寄り添い、最適な売却方法をご提案してまいります。代表の松波をはじめ、経験豊富なスタッフが、「いろは」の「い」から丁寧にご説明し、安心・納得の取引をサポートいたします。

売却は人生の大きな決断です。焦る必要はありません。じっくりと時間をかけて、ご自身にとって最良の選択を見つけていただきたいと思います。

春日井市で不動産売却、特にリースバックをご検討中の方は、まずは無料査定、無料相談からお気軽にご連絡ください。どんな些細なことでも、何のご気兼ねもなくご相談いただければ幸いです。