住宅ローンの返済が厳しくなってきた、老後の生活資金を確保したい、事業資金が必要になった。このような状況で「自宅を売却してまとまった資金を手に入れたいけれど、長年住み慣れたこの家を離れたくない」とお悩みではありませんか。

実は、そんな一見矛盾するような願いを叶える方法があります。それが「リースバック」という売却方法です。春日井市で地域密着の不動産会社として活動する私たち株式会社不動産のいろは屋では、お客様の多様なニーズに応えるため、リースバックを含めた5つの売却プランをご用意しています。

この記事では、リースバックの仕組みから具体的なメリット・デメリット、そして実際の活用事例まで、当社が日々のご相談の中で培ってきた知識と経験をもとに詳しくご説明します。不動産売却は人生の中でも大きな決断です。後悔のない選択をしていただくために、ぜひ最後までお読みください。

リースバックとは何か？基本的な仕組みを理解しましょう

リースバックとは、簡単に言えば「自宅を売却した後も、その家に住み続けることができる仕組み」です。一般的な不動産売却では、売却したらその家から引っ越さなければなりませんが、リースバックでは売却と同時に賃貸借契約を結ぶことで、住み慣れた家での生活を継続できます。

売却と賃貸の二つのステップ

リースバックは、大きく分けて二つのステップで成り立っています。

まず第一のステップが「売却」です。お客様が所有する不動産を、不動産会社が直接買い取ります。当社のような地域密着の不動産会社が買主となることで、一般の個人に売却する仲介とは異なり、購入希望者を探す期間が不要になります。そのため、お客様のご希望のタイミングで売却を進めることが可能です。

第二のステップが「賃貸借契約」です。売却が完了して所有権が不動産会社に移った時点で、今度は売主様が「賃借人」として、新しい所有者である不動産会社と賃貸借契約を結びます。これにより、元の所有者だったお客様は、売却した物件に引き続き住み続けることができるのです。

春日井市での実際のご相談例

実際に当社にご相談いただいた春日井市八田町にお住まいの60代のご夫婦の例をご紹介します。ご主人が定年退職され、住宅ローンの残債がまだ500万円ほど残っていました。年金生活に入ると月々のローン返済が重荷になることが予想され、かといって長年住み慣れた地域を離れることには抵抗がありました。

そこで当社がご提案したのがリースバックでした。自宅を買い取らせていただき、その代金でローンを完済。その後は賃借人として同じ家に住み続けていただいています。ご夫婦からは「ローンのプレッシャーから解放され、しかも引っ越しもせずに済んで本当に助かった」とのお声をいただきました。

当社が提供する5つの売却プランとリースバックの位置づけ

不動産のいろは屋では、お客様の多様なご要望にお応えするため、5つの売却プランをご用意しています。それぞれのプランには特徴があり、お客様の状況やご希望によって最適なプランは異なります。

5つの売却プランの全体像

1. 仲介による売却：一般の個人の買主様を探して売却する方法です。最も高く売れる可能性がある一方で、いつ売れるか確定できず、売却完了まで時間がかかる場合があります。
2. 提携業者への買取：当社が提携している不動産業者に買い取ってもらう方法です。近隣に知られずに売却したい、ある程度のスピードで売却したいという方に適しています。
3. 当社による直接買取：不動産のいろは屋が直接買い取る方法です。引渡し時期や解体、測量の有無など、柔軟に対応できることが大きなメリットです。
4. 買取保証付き仲介：一定期間は仲介で高く売ることにチャレンジし、売却できなかった場合にあらかじめ定めた金額で当社が買い取る方法です。高値売却のチャンスと確実性の両方を得られます。
5. リースバック：不動産会社への売却と同時に賃貸借契約を締結し、売却後も変わらず住み続ける方法です。

このように、当社では画一的な提案ではなく、お客様一人ひとりの事情に合わせた売却方法をご提案しています。リースバックはその中でも特に「資金は必要だが住み続けたい」という特定のニーズに応える選択肢として位置づけられます。

リースバックの具体的なメリット：どんな方に向いているのか

リースバックには、他の売却方法にはない独特のメリットがあります。ここでは、当社にご相談いただくお客様の実例を交えながら、リースバックがどのような方に適しているのかをご説明します。

まとまった資金を確保しながら生活環境を維持できる

リースバック最大のメリットは、売却によってまとまった現金を手に入れながら、引っ越しをせずに住み慣れた家で生活を続けられることです。

例えば、老後の生活資金が不足している場合、自宅という資産を現金化することで、豊かな老後生活を実現できます。退職金や年金だけでは不安という方は少なくありません。医療費や介護費用など、予期せぬ出費に備える資金を確保することは、安心した老後生活に欠かせません。

また、個人事業主や経営者の方で、事業の運転資金が一時的に必要になった場合にも、リースバックは有効な選択肢です。事業を続けながら、自宅は売却して資金調達し、しかし家族の生活環境は変えないという選択ができます。

住宅ローンの重圧から解放される

住宅ローンの返済が厳しくなったとき、リースバックは有力な解決策となります。売却代金でローンを完済することで、毎月の返済というプレッシャーから解放されます。

当社にご相談いただいた春日井市上条町のお客様の事例では、ご主人の勤務先の業績悪化により収入が減少し、月々の住宅ローン返済が困難になっていました。しかし、お子様が地元の小学校に通っており、転校はさせたくないというご希望がありました。

リースバックを活用することで、ローンを完済し、家賃という形で無理のない支払いに切り替えることができました。お子様も転校せずに済み、ご家族の生活リズムを崩すことなく経済的な問題を解決できた事例です。

将来の相続問題を整理できる

「子供には既に持ち家があり、将来この家を継ぐ予定がない」という方も増えています。そのような場合、元気なうちに不動産を現金化し、その資金でより充実した老後を過ごすという選択は、非常に合理的です。

相続が発生してから不動産を処分するよりも、ご自身が元気なうちに整理しておく方が、手続きもスムーズですし、何より得られた資金をご自身のために使うことができます。ご先祖様から引き継いだ土地や、頑張って手に入れたマイホームであっても、最終的に誰も住まないのであれば、現金化して有効活用することは賢い選択と言えます。

固定資産税などの負担がなくなる

不動産を所有していると、固定資産税や都市計画税といった税金が毎年発生します。また、建物の修繕費用や管理費用も所有者の負担です。

リースバックで売却すると、所有権が移転するため、これらの費用負担はなくなります。代わりに家賃が発生しますが、予期せぬ修繕費用などの心配がなくなり、毎月の支出を計画的に管理しやすくなるというメリットがあります。

リースバックのデメリットと注意すべきポイント

メリットの多いリースバックですが、当然ながらデメリットや注意すべき点もあります。当社では、お客様に後悔していただかないよう、メリットだけでなくデメリットもしっかりとご説明しています。

毎月の家賃負担が新たに発生する

リースバックで最も重要な注意点は、売却後は毎月家賃を支払う必要があるということです。これまで住宅ローンを完済していた方、あるいはローンがない状態で住んでいた方にとっては、新たな出費となります。

売却で得た資金と、今後支払い続ける家賃の総額を比較して、長期的に見て本当に得になるのかを慎重に検討する必要があります。例えば、売却で1500万円を得たとしても、月10万円の家賃を15年間支払えば1800万円になります。このような長期的な視点での計算が欠かせません。

売却価格は仲介より低くなる傾向

リースバックは不動産会社が買主となる「買取」の形式をとるため、一般の個人を探す仲介と比較すると、売却価格が低くなる傾向があります。

これは、不動産会社が将来的に再販売する際のリスクや、賃貸管理にかかる費用、さらにはその間の金利負担などを考慮するためです。仲介であれば市場価格で売れる可能性が高い一方、買取では市場価格の7割から8割程度になることが一般的です。

ただし、物件の状態や立地条件によっては、市場価格に近い金額で買い取れる場合もあります。当社では、まず正確な査定を行い、仲介とリースバック、それぞれの場合でどの程度の金額になるのかを明確にお示しします。

契約内容の確認は慎重に

リースバックの賃貸借契約には、契約期間、家賃、更新の可否など、重要な条件が含まれます。特に、契約期間が定期借家契約なのか普通借家契約なのかは、将来的に大きな違いを生みます。

定期借家契約の場合、契約期間が終了すると原則として更新できず、退去しなければなりません。一方、普通借家契約であれば、借主の希望により更新が可能です。リースバックを検討する際は、この契約形態をしっかりと確認し、ご自身のライフプランに合っているかを見極める必要があります。

また、将来的に物件を買い戻す「再購入特約」を設定できる場合もありますが、買戻し価格は売却価格よりも高くなることが一般的です。契約時にこれらの条件をすべて明確にしておくことが、後々のトラブルを防ぐために重要です。

買取だからこその安心：契約不適合責任が免除される

デメリットではなく、むしろメリットとしてお伝えしたいのが、買取形式であることの安心感です。

一般の仲介で個人に売却する場合、売主様は「契約不適合責任」を負います。これは、契約書に記載されていない不具合が後から見つかった場合、売主が買主に対して損害賠償責任を負うというものです。例えば、売却後に雨漏りが発覚したり、設備の不具合が見つかったりした場合、修理費用を請求されることがあります。

しかし、不動産会社への買取の場合、この契約不適合責任が免除される条件で契約するのが一般的です。つまり、売却後にトラブルが発生しても、売主様が責任を問われることはありません。これは、特に築年数の古い物件を売却する場合に大きな安心材料となります。

リースバックを成功させるための具体的なステップ

当社では、お客様がリースバックを成功させるために、以下のようなステップでサポートしています。初めての不動産売却で不安を感じる方も多いですが、一つひとつ丁寧に進めていけば大丈夫です。

ステップ1：無料相談で現状を整理

まずは当社にお気軽にご相談ください。相談は無料です。お電話でも、直接ご来店いただいても構いません。JR春日井駅から徒歩1分という便利な立地ですので、お仕事帰りにお立ち寄りいただくことも可能です。

この段階では、なぜ売却を考えているのか、どのくらいの資金が必要なのか、いつまでに売却したいのかといったご要望をお聞かせください。また、対象となる不動産の概要、所有者の確認、住宅ローンの残債の有無なども確認させていただきます。

法律や税金、売却にかかる経費など、疑問に思うことは何でもお尋ねください。不動産売却は専門用語も多く、わからないことだらけで当然です。当社代表の松波は、お客様が後悔しないよう、不動産売却の「いろは」の「い」から丁寧にご説明することを信条としています。

ステップ2：正確な価格査定

リースバックでは、売却価格と家賃のバランスが重要です。そのため、まずは物件の価格を正確に把握することが必要です。

当社では、机上査定と訪問査定の両方に対応しています。机上査定は、物件の情報をもとに数時間から1日程度で概算価格をお出しする簡易的な査定です。訪問査定は、実際に物件を拝見して、建物の状態や周辺環境なども考慮した詳細な査定で、1週間程度お時間をいただきます。

春日井市での豊富な取引実績をもとに、適正な価格をご提示します。また、仲介で売却した場合の予想価格と、リースバック（買取）の場合の価格を比較してお示しすることで、お客様が選択しやすいようにサポートします。

ステップ3：資金シミュレーションとプランニング

査定価格が出たら、次は具体的な資金計画を立てます。売却にかかる諸費用（登記費用、測量費用、解体費用、不動産譲渡税など）を差し引いた実際の手取り額を計算します。

また、適用できる税制優遇措置（3000万円特別控除、空き家相続3000万円控除、居住用財産の買い替え特例など）についても確認し、できるだけ有利な条件で売却できるようアドバイスします。

さらに、リースバック後の家賃がいくらになるのか、何年間住み続けた場合にどの程度の家賃総額になるのかをシミュレーションします。お客様のご希望条件を踏まえて、本当にリースバックが最適なのか、それとも他の売却方法の方が良いのかを、一緒に考えていきます。

ステップ4：契約手続きと引渡しの調整

プランが決まれば、いよいよ契約です。リースバックの場合、売買契約と賃貸借契約の両方を締結します。契約書の内容は法律的な文言も多く難しいですが、当社スタッフが一つひとつ丁寧にご説明します。

引渡しの時期はお客様のご都合に合わせて調整できます。売買契約を締結したからといって、すぐに引っ越しの準備をする必要はありません。むしろ、リースバックの場合は引っ越しそのものが不要です。

売買契約時には、買取金額の一部が手付金として支払われ、物件の引き渡しが完了した時点で、手付金を差し引いた残代金が支払われます。当社が買主となるため、代金の支払いが遅れる心配もありません。

不動産のいろは屋だからこそできる安心サポート

当社がリースバックを含む不動産売却のサポートで大切にしているのは、お客様が安心して、納得して決断できる環境を提供することです。

地域密着だからこその専門性

株式会社不動産のいろは屋は、春日井市に根ざした地域密着の不動産会社です。JR春日井駅から徒歩1分という立地で、春日井市篠木町、神領町北、上条町、宮町、八田町など、地域の様々なエリアで不動産取引をサポートしてきました。

地域の相場を熟知しているからこそ、適正な価格での売却が可能です。また、地域のお客様との長いお付き合いを大切にしているため、一時的な利益よりも、お客様の長期的な満足を優先した提案を心がけています。

柔軟な対応力

大手の不動産会社では、社内のルールが厳格で個別の事情に応じた柔軟な対応が難しい場合があります。一方、当社のような地域密着の会社では、お客様一人ひとりのご事情やご希望に合わせて、柔軟に対応することが可能です。

引渡しの時期、解体の有無、測量の必要性、代金支払いのタイミングなど、様々な要素について、お客様のご希望を最優先に考えたプランを組み立てます。「こんなことを相談してもいいのだろうか」と遠慮せず、どんな小さなことでもお聞かせください。

安心取引のためのサポート体制

リースバックは主に買取形式ですが、当社では一般の仲介取引においても「いろは安心取引3大サポート」を提供しています。これは、中古不動産取引におけるトラブルを未然に防ぐためのサービスです。

一つ目は「インスペクション（建物状況調査）」です。資格を持った建築士が建物の主要構造部位を調査し、診断書を作成します。不具合があれば事前に把握でき、買主様に明確に伝えることで後々のトラブルを回避できます。

二つ目は「瑕疵保険（既存住宅売買瑕疵保険）」です。インスペクションを受けて問題がない場合、または補修後に加入でき、引渡日から2年間、最大1000万円の保証が受けられます。

三つ目は「設備保証」です。中古物件購入後の設備トラブルは多いため、引渡日の8日目から1年間、給湯器、システムキッチン、システムバス、トイレ、エアコンなどの修理代金が保証されます。

これらのサポートには適用条件がありますが、売主様・買主様ともに安心できる取引環境を整えています。

リースバックに関するよくあるご質問

どのくらいの期間住み続けられますか？

賃貸借契約の内容によります。当社では、お客様のご希望に応じて、できるだけ長く住み続けられるような契約内容をご提案します。契約形態や期間については、ご相談時に詳しくご説明します。

家賃はどのように決まりますか？

周辺の賃貸相場や物件の状態、売却価格などを総合的に考慮して決定します。当社では、お客様が無理なく支払い続けられる家賃設定を心がけています。

将来買い戻すことはできますか？

契約時に再購入特約を設定することで可能な場合があります。ただし、買戻し価格や条件については事前にしっかりと確認する必要があります。

リースバックと住宅ローンの関係は？

住宅ローンが残っている場合でも、売却代金でローンを完済できればリ```html ースバックは可能です。むしろ、住宅ローンの返済に困っている方こそ、リースバックの活用をおすすめする場合が多いです。売却代金でローンを完済し、その後は家賃として無理のない支払いに切り替えることができます。

まとめ：リースバックはあなたに合った選択肢か

リースバックは、まとまった資金を確保しながら住み慣れた家での生活を継続できる、非常に有効な売却方法です。特に以下のような方には、大きなメリットがあります。

• 老後の生活資金を確保したいが、引っ越しはしたくない方
• 住宅ローンの返済が厳しくなったが、子供の転校は避けたい方
• 事業資金が必要だが、家族の生活環境は維持したい方
• 将来相続する人がいないため、元気なうちに不動産を現金化したい方
• 固定資産税などの維持費負担から解放されたい方

一方で、毎月の家賃負担が新たに発生することや、売却価格が仲介よりも低くなる傾向があることなど、デメリットもあります。リースバックが本当にあなたにとって最適な選択肢なのかは、長期的な資金計画とライフプランを総合的に考慮して判断する必要があります。

不動産売却は人生における大きな決断です。「こんなはずではなかった」と後悔することのないよう、メリットとデメリットの両方をしっかりと理解し、納得した上で決断することが何より大切です。

不動産売却の「いろは」から丁寧にサポートします

「不動産は普段は身近な存在だが、いざ売却するとなると途端に知らないことばかりで不安になる」。これは、多くのお客様が口にされる言葉です。

当社代表の松波睦は、長年の経験から、お客様が安心して売却活動を進めていただくためには、不動産売却に関する正しい知識を身につけていただくことが何より重要だと考えています。そのため、無料セミナーも定期的に開催し、早く高く売るためのポイントをお伝えしています。

リースバックがあなたの状況に本当に合っているのか、他の売却方法と比較してどうなのか。どんな些細なことでも、気になることがあれば何の気兼ねもなくご相談ください。相談したからといって、必ず売却しなければならないわけではありません。まずは情報収集から始めていただいて構いません。

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