中古不動産売買を安心に進めるための「いろは安心取引3大サポート」完全ガイド

中古不動産売買における売主様の不安とは

中古の一戸建てやマンションを売却する際、多くの売主様が共通して抱える不安があります。それは「物件を引き渡した後に何か問題が起きたらどうしよう」という心配です。

不動産売買は人生で何度も経験するものではありません。特に個人間で行われる中古物件の取引では、売却後に雨漏りが見つかった、給湯器が壊れた、といったトラブルが発生することがあります。このような場合、売主様が責任を負わなければならないケースがあることをご存知でしょうか。

私たち株式会社不動産のいろは屋は、JR春日井駅から徒歩1分という好立地に事務所を構え、地域密着で不動産売却のお手伝いをしています。代表の松波は約19年間、住まいに関する仕事に携わってきました。その長年の経験の中で、「売却後にトラブルになってしまった」「よく理解しないまま売却を進めて後悔した」というお客様の声を数多く耳にしてきました。

そこで当社では、売主様と買主様の双方が安心して取引を進められるよう、「いろは安心取引3大サポート」という独自のサービスを提供しています。本記事では、このサポート内容について詳しく解説するとともに、中古不動産売買におけるリスクとその対策について、初めての方にもわかりやすくご説明いたします。

契約不適合責任という大きなリスクを知る

契約不適合責任とは何か

中古不動産の売買において、売主様が最も理解しておくべき重要な概念が「契約不適合責任」です。これは2020年4月の民法改正により、以前の「瑕疵担保責任」から名称と内容が変更されたものです。

契約不適合責任とは、簡単に言えば「売買契約書に書いてある内容と実際の物件の状態が違っていた場合、売主が買主に対して負う責任」のことです。たとえば、契約書には何も記載していなかったのに、引き渡し後に雨漏りが発覚したとします。この場合、買主様は売主様に対して修理費用の請求や、場合によっては損害賠償を求めることができるのです。

特に一般の買主様に売却する「仲介」という方法を選んだ場合、原則としてこの契約不適合責任が売主様に発生します。これは売主様にとって大きな不安材料となります。売却代金を受け取った後になって、予想外の出費を求められる可能性があるからです。

設備トラブルは本当に多い

実際、中古物件を購入した方の中で、設備面のトラブルを経験した人はどのくらいいるのでしょうか。マイナビが2022年5月に実施した調査によると、なんと52.8パーセントもの買主様が設備トラブルを経験しているというデータがあります。

つまり、中古物件を購入した2人に1人以上が、何らかの設備の不具合や故障に直面しているということです。給湯器が動かなくなった、エアコンが冷えない、キッチンの水漏れが起きた、といった身近な設備のトラブルは、買主様にとって大きなストレスとなります。

そして、このような設備トラブルも契約不適合責任の対象となり得るのです。建物の構造的な問題だけでなく、日常生活に欠かせない設備の故障についても、売主様が責任を問われる可能性があります。この現実を知ると、中古不動産の売却には想像以上にリスクが伴うことがお分かりいただけるでしょう。

いろは安心取引3大サポートの詳細解説

当社の「いろは安心取引3大サポート」は、こうした売主様のリスクを最小限に抑え、買主様にも安心して購入していただけるよう設計された総合的なサービスです。3つのサポートを組み合わせることで、中古不動産売買の不安を大きく軽減できます。

サポート1:インスペクション(建物状況調査)で物件の状態を明確に

インスペクションとは、資格を持った建築士が建物の主要な構造部位を専門的に調査するサービスです。基礎、外壁、屋根、柱、床といった重要な部分について、劣化や損傷がないかを詳しくチェックします。

このインスペクションを実施することで、売主様にとって大きなメリットが生まれます。それは「物件の現状を正確に把握し、診断書という形で文書化できる」という点です。もし調査の結果、何か不具合が見つかったとしても、それを契約時に買主様にきちんとお伝えすることで、後から責任を追及されるリスクを回避できるのです。

なぜなら、契約不適合責任は「契約書に書いていない不具合」が対象だからです。逆に言えば、契約書にしっかりと記載しておけば、その部分について責任を問われることはありません。インスペクションによって物件の状態を明確にすることは、売主様にとって最大の防御策となります。

また、買主様の立場から見ても、購入前に専門家による調査結果を確認できることは大きな安心材料です。隠れた不具合がないことが証明されれば、より安心して購入の決断をしていただけます。このように、インスペクションは売主様と買主様の双方にメリットをもたらすサービスなのです。

サポート2:瑕疵保険で引き渡し後も安心の保証

インスペクションの結果、検査項目に問題がない場合、あるいは指摘された部分を補修した後には、「既存住宅売買瑕疵保険」という保険に加入することができます。この保険は、引き渡し後に万が一重大な構造上の欠陥が見つかった場合に、保険金が支払われる仕組みです。

具体的には、引き渡し日から2年間、最大1000万円の保証が受けられます(一定の制限があります)。たとえば、引き渡し後に基礎の重大な欠陥が発覚し、大規模な修繕が必要になったとします。このような場合、保険に加入していれば、修繕費用を保険でカバーできるため、売主様が全額を負担する必要がありません。

また、この瑕疵保険には買主様にとっても大きなメリットがあります。保険付きの物件を購入すると、住宅ローン減税や登録免許税、抵当権設定において優遇措置を受けられる場合があるのです。つまり、税制面でのメリットがあるため、買主様にとって「この物件を購入しよう」という後押しになります。

保険に加入できる物件は、それだけ品質が保証されているという証明でもあります。買主様が安心して住宅ローンを組み、購入の決断を早めることにつながるため、売主様にとっても売却がスムーズに進むという利点があります。

サポート3:設備保証で日常的なトラブルにも対応

先ほど述べたように、中古物件購入後の設備トラブルは非常に多く発生します。この身近な不安に対応するのが、3つ目のサポートである「設備保証」です。

この設備保証では、引き渡し日の8日目から1年間、主要な設備の修理費用を保証します。対象となる設備は、給湯器、システムキッチン、システムバス、洗面化粧台、トイレ、エアコンです。製造から10年以内の製品であれば最大10万円まで、10年を超える製品でも最大3万円までの修理代金が保証されます。

たとえば、引き渡しから2カ月後に給湯器が故障したとします。給湯器の修理費用は通常数万円かかりますが、設備保証があれば、その費用を保証の範囲内でカバーできます。買主様にとっては急な出費を避けられ、売主様にとっては損害賠償請求のリスクを軽減できるという、双方にメリットのある仕組みです。

日常生活に欠かせない設備の故障は、買主様にとって大きなストレスです。引っ越したばかりで生活が落ち着かない中、すぐに修理費用を負担しなければならないとなれば、不満が売主様に向かう可能性もあります。設備保証はそうした小さなトラブルが大きな問題に発展することを防ぎ、円満な取引の実現をサポートします。

3大サポートを最大限に活かす売却戦略

サポート適用の条件を理解する

この「いろは安心取引3大サポート」を利用するためには、いくつかの条件があります。これらの条件は、売主様と当社が連携して計画的に売却活動を進めるために設定されているものです。

主な条件は以下の通りです。

• 媒介契約の種類が専属専任媒介契約、または専任媒介契約であること
• 媒介契約の期間が6カ月以上であること
• 媒介契約価格が1500万円以上であり、かつ当社の査定額に対して上限120パーセント以内であること

これらの条件は、一見厳しく感じられるかもしれません。しかし、中古不動産を高値で、かつ安全に売却するためには、十分な準備期間と当社との密な連携が不可欠です。6カ月以上という期間設定も、インスペクションや保険加入の手続きに必要な時間を考慮したものです。

慌てて売却を進めると、条件が悪化してしまうことがよくあります。「早く売らなければ」という焦りから、本来得られるはずの価格よりも安く売却してしまったり、重要な手続きを省略してしまったりするケースが少なくありません。ゆとりを持ったスケジュールで進めることが、結果的に最も良い条件での売却につながるのです。

仲介と買取、どちらを選ぶべきか

不動産の売却方法には、大きく分けて「仲介」と「買取」という2つの選択肢があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、売主様の状況や希望によって最適な方法は異なります。

仲介は、当社が売主様と買主様の間に入って、一般の個人の方に物件を売却する方法です。市場価格で売却できる可能性が高く、手元に残るお金が多くなる傾向があります。ただし、先述の通り、契約不適合責任が売主様に発生するため、引き渡し後のリスクがあります。だからこそ、仲介を選ぶ場合は3大サポートが重要な役割を果たすのです。

一方、買取は不動産会社が直接物件を購入する方法です。仲介に比べると価格は低くなる傾向がありますが、契約不適合責任が免除される条件での契約が一般的です。つまり、引き渡し後に何か問題が起きても、売主様が責任を負う必要がありません。

高く売りたいけれど引き渡し後の責任が心配という売主様には、仲介に3大サポートを組み合わせた売却方法をお勧めします。一方、多少価格が下がっても責任を完全に免れたいという売主様には、買取という選択肢もあります。当社では、お客様のご要望や物件の状況を丁寧にお伺いし、最適な売却プランをご提案いたします。

早めの行動が成功への鍵

不動産売却において最も重要なのは、早めに行動を開始することです。インスペクションの実施、瑕疵保険の加入手続き、そして適切な販売活動には、それぞれ相応の時間が必要です。

たとえば、転勤や住み替えで「3カ月後には引っ越さなければならない」という状況になってから売却を考え始めると、十分な準備ができないまま売却を進めることになります。その結果、3大サポートを適用する時間的余裕がなかったり、希望価格よりも大幅に安い金額で売却せざるを得なくなったりするケースがあります。

理想的なのは、売却を考え始めた段階で、まずは当社にご相談いただくことです。物件の査定を行い、売却にかかる期間や手続きの流れを把握した上で、スケジュールに余裕を持って進めることが、安心で納得のいく売却につながります。

当社の売却プロセスでは、初期段階で「トラブルに巻き込まれないための対策」として、3大サポートの利用についてもご説明いたします。この時点でサポートの必要性を理解し、適用を決定することで、その後の売却活動がスムーズに進みます。

いろは屋が大切にする「安心」と「納得」

19年の経験から学んだお客様の声

当社代表の松波は、約19年間にわたり住まいに関する仕事に携わってきました。その長い経験の中で、数多くのお客様と接し、さまざまな売却事例を見てきました。

その中で特に印象に残っているのは、「納得のいく売却ができなかった」というお客様の後悔の声です。不動産売却は専門的な知識が必要な分野であり、多くの方にとって「知らないことばかり」です。周りの人に言われるままに売却を進めてしまい、後になって「もっとこうすればよかった」と後悔される方が少なくありませんでした。

また、売却後に思わぬトラブルに巻き込まれ、精神的にも経済的にも大きな負担を強いられた売主様もいらっしゃいました。こうした経験を通じて、松波は「お客様に全ての情報をしっかりとお伝えし、理解していただいた上で売却を進めることの重要性」を痛感したのです。

不動産売却の「いろは」から丁寧に説明

私たち不動産のいろは屋という社名には、「不動産売却の『いろは』の『い』から、ひとつひとつ丁寧にお伝えしたい」という想いが込められています。

契約不適合責任とは何か、インスペクションとはどのような調査か、瑕疵保険にはどんなメリットがあるのか。これらの専門的な内容について、専門用語をかみ砕いて、具体例を交えながら、お客様が完全に理解できるまで丁寧に説明することを心がけています。

不動産売却には、物件の不具合だけでなく、法律、税金、経費、引っ越しのタイミングなど、多岐にわたる検討事項があります。どんな些細なことでも、気になることがあれば何の気兼ねもなくご相談ください。お客様の全ての不安を解消し、全ての選択肢の中からお客様のご要望に一番合った売却方法を、一緒に決めていきたいと考えています。

地域密着だからこそできるサポート

当社はJR春日井駅から徒歩1分という立地にあり、春日井市を中心とした地域に密着した営業を行っています。地域の不動産市場を熟知しているからこそ、適正な査定価格をご提示でき、効果的な販売戦略を立てることができます。

また、地域密着だからこそ、売却後もお客様との関係が続きます。だからこそ、その場限りの対応ではなく、長期的な視点で「本当にお客様のためになる売却」を追求しています。3大サポートも、そうした想いから生まれたサービスです。

春日井市で土地、一戸建て、マンション、空き地、空き家の売却をご検討の際は、ぜひ当社にお任せください。無料査定、無料相談を随時受け付けております。お客様の物件の状況に合わせて、3大サポートの適用可否や最適な売却プランを丁寧にご提案いたします。

まとめ:安心して売却するための3つの柱

中古不動産の売買において、売主様が負う契約不適合責任は決して軽視できないリスクです。引き渡し後に予想外の不具合が見つかり、高額な賠償を求められる可能性があるからです。

当社の「いろは安心取引3大サポート」は、このリスクに対して「調査」「保険」「保証」という3つの柱で対策を講じる総合的なサービスです。

インスペクションによって物件の状態を明確にし、契約書にしっかりと記載することで、責任追及のリスクを回避できます。瑕疵保険に加入することで、万が一の重大な欠陥に対しても2年間最大1000万円の保証が受けられます。そして設備保証によって、日常的な設備トラブルにも対応できます。

これら3つのサポートを組み合わせることで、売主様は安心して仲介による高値売却を目指すことができ、買主様も安心して物件を購入できます。半数以上の買主様が経験する設備トラブルの不安も解消され、取引全体の信頼性が高まります。

また、サポートを適用するためには、専属専任媒介契約または専任媒介契約を結び、6カ月以上の期間を確保することが必要です。これは、十分な準備期間を持って計画的に売却活動を進めるためです。慌てた売却は条件悪化の原因となるため、早めに行動を開始することが成功への鍵となります。

私たち不動産のいろは屋は、約19年の経験を持つ代表松波のもと、お客様の不安と後悔を生まないための丁寧な情報提供と、地域密着のサポートを提供しています。不動産売却に関する「いろは」の「い」から、ひとつひとつ丁寧にご説明いたします。

売却を検討されている方は、まずはお気軽に無料査定、無料相談をご利用ください。お客様の物件状況、ご希望に合わせて、最適な売却プランと3大サポートの活用方法をご提案させていただきます。